はじめに
うちではV2HとしてニチコンのEVパワーステーションを使っています。
V2H自体がどれくらいの電気を使っているのか知りたくなり、自分で出来る方法で調べてみました。
結論から言うと400W程度ありそうです。
※Twitterで300Wと書かれている人もいらっしゃったので、私の記事は参考までとしてください。
ちなみに仕様によると待機電力は15Wです。
目次
使用したハードウェア(既製品)
使用したソフトウェア(スマホアプリ)
- LeafSpy Pro (Android版)
- リーフの状態が確認できるアプリです
- 自作HEMSアプリ
- V2Hの状態が確認できるAndroidアプリです
- EVパワーステーションはHEMSに対応しているのです
- EVPS controllerという公式アプリを使ってもV2Hの状態が確認できますが、表示される電力が100W単位なのです。別目的で自作したHEMSアプリですが1W単位で確認できるので、今回は自作アプリを使用しました
- V2Hの状態が確認できるAndroidアプリです
調査方法
V2HとEVを接続して放電モードを動作させます
うちには太陽光発電があるので念のため夜に実行します
タイマー放電モードを使用しました(充電時の調査でも放電モードを使用しました。PV余剰充電を有効にしてあるので、放電モードにしていても晴れている昼間であれば太陽光で充電されるため充電時の調査ができます)
EVのヘッドライト等を消してEVの消費電力をなるべく少なくします
OBD2アダプターを車に接続しEVの電源を入れ(ON)、BluetoothでLeafSpy Proと接続します
前述した2つのスマホアプリを同時に使って以下の電力を確認します
EVの放電電力(A)を確認
V2Hから家に送られている電力(B)を確認
つまり、
A - B = V2Hの消費電力
という事になりそうです。
放電時と充電時で電力に違いもあるでしょうから、充電モードでも同じように調べます。
結果
放電時
夜、V2Hのタイマー放電モードが動作している時に調査しました。
LeafSpy Proのスクリーンショットです。EVの高圧バッテリー(HV Batt)の消費電力は0.56kWを指しています。
自作HEMSアプリのスクリーンショットです。V2Hから家への出力は122Wです。
0.56kW - 122W = 438W
よって、放電時におけるV2H本体の消費電力は438W前後と思われます。
※2つのスクリーンショットの時刻がずれているのは画面キャプチャのタイミングが数分ずれてしまったためですが、同じような電力値が続いていたので、大きなずれはありません。
充電時
昼間にタイマー放電モード(PV余剰充電)で動作している時に調査しました。 晴れていたので太陽光で充電されていました。
LeafSpy Proのスクリーンショットです。EVへの充電電力は1.30kWを指しています。
自作HEMSアプリのスクリーンショットです。家からV2Hへの電力は1722Wです。
1722W - 1.30kW = 422W
よって、EVへの充電時におけるV2H本体の消費電力は422W前後と思われます。
課題
今回はEV自体の消費電力を無視しているので、それを反映させないままだと不正確な結果となります。
あ、でも車ってヘッドライトやナビなど全ての電装品は12Vバッテリーから電力が供給されるんだったかな。それなら充放電についてはLeafSpyが出す値で問題ないのかも知れない。よく分からない。
まずはその辺の曖昧な点をはっきりさせるのが課題かな。
それと、今回動作していた電力が0.5kW~1.7kWと低いので、もっと高い電力でも調査すべきかなと思います。